
寒い季節が近づくと、首元を暖かく、やさしく包んでくれるマフラーが恋しくなります。お店で買うのもいいけれど、「今年こそは手作りしてみたい」と思っている方は必見! 手編みマフラーは、実は編み物初心者さんにとても向いているアイテムなんです。
編み物というと難しそうなイメージがあり、「初心者の自分にできるのかな」と不安になる方も多いはず。でも、マフラーは形が長方形とシンプルで、サイズ調整もしやすく、途中でやり直すことも簡単にできます。初めて編み物をする方が選ぶことが多いのも、その理由です。
この記事では、冬に向けて手作りのマフラーにチャレンジしたい初心者さんに向けて、棒針編みで編める超簡単なマフラーの編み方を丁寧に解説していきます。記事の最後には「他の簡単に作れるマフラーの編み方にも挑戦してみたい!」と思った方におすすめの本もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
編み物と聞くと、今爆発的に流行している「かぎ針編み」を思い浮かべる方も多いかもしれません。モチーフ編みやかわいい模様が作れるかぎ針編みは魅力的ですが、実は棒針編みがおすすめなんです。

もちろんかぎ針編みでマフラーが作れない、というわけではありませんが、かぎ針編みは棒針編みよりも、多くの毛糸を編んでいくため、比較的重くて厚いマフラーが出来上がります。ふわっとした柔らかな風合いで仕上げたいマフラーの場合は、棒針編みが良いでしょう。
また、マフラーのような大きくて長い作品を編む場合は棒針編みの方が編みやすく、きれいに仕上がります。
色々な編み方でさまざまなデザインのマフラーが編めますが、まずはいちばん簡単な「ガーター編みのマフラー」の編み方をご紹介します。

左の緑色のマフラーを編みます。右は編み方は同じで最後に端と端を繋げて輪にしたスヌードです。
表目の繰り返しで編めるガーター編みは、基本中の基本の編み方。作り目を作ったあとはずっと「表目」を編んでいく簡単な編み方で、スイスイ編めます。

使用糸 糸タイプ 超極太
用具 玉付きの2本棒針 8mm 毛糸とじ針
ゲージ(10cm 四方) ガーター編み 11目 19.5段
できあがり寸法 幅 15.5cm 長さ 153cm
ゲージとは編み地の密度のことで、10cm四方の中の目数と段数を表しています。ゲージは編む人の手の加減によって変わるので、本の指定どおりの糸と編み針を使っても同じ寸法になるとは限りません。本の寸法どおりに仕上げたい場合は、必ず試し編みをしてゲージを測り、針の太さを調節してゲージを合わせるようにしましょう。

それでは実際に編んでいきましょう! 細かく写真を交えながら編み方を解説していきます。

糸玉の中から糸端を取り出します。

糸端から編む幅の約3.5〜4倍の長さのところで1回ねじって輪を作り、矢印のように輪の中から糸を引き出します。

引き出したところです。矢印の方向に糸端を引いて引きしめます。

引きしめたところです。棒針を2本そろえて輪の中に通します。

1目めができました。

右手で針を持ち、糸玉側の糸を左手の人差し指に、糸端側の糸を親指にかけます。

残りの指で2本の糸をしっかりと握ります。

矢印のように親指にかかっている糸を針ですくいます。

矢印のように人差し指にかかっている糸を針ですくってから、親指にかかっている糸の輪の中を通って針を引き出します。

引き出したところです。

親指にかかっている糸をはずします。

もう一度糸端側の糸を親指にかけ、親指で矢印のように引きしめます。2目めができました。

これをくり返し、必要目数作ります。

17目作ったところです。

針を1本抜きます。一般的な作り目のできあがりです。作り目を1段めと数えます。

針の向きをかえます。

左手で作り目した針を持ち、右手でもう1本の針を持ちます。
作り目をしたあとに、編み目を編むときの編み糸と棒針の基本の持ち方です。

編み目のかかった棒針の先を右側に向け、左手の小指と薬指の間に編み糸をはさみます。

糸を薬指と中指の前を通して人差し指にかけます。

左手の人差し指を立てたまま、それ以外の指で針を持ちます。右手でもう1本の針を持ち、その針で編んでいきます。

「表目」という編み方をします。糸を針の向こう側におき、右の針を手前から矢印のように端の目に入れます。

針を入れたところです。続けて矢印のように右の針に糸をかけます。

手にかけた編み糸がスムーズに送られるよう に、加減しながら編みます。矢印のように端の目の中を通って糸を引き出します。

引き出したところです。左の針から目をはずします。

表目が1目編めました。

同様に、次の目に右の針を手前から矢印のように入れます。

針に糸をかけ、矢印のように引き出します。同様に2段めはすべて表目で編みます。

2段めが編めました。

編み目のかかった棒針を左手に、もう1本の棒針を右手に、編み糸と棒針を持ち変えて先ほどの持ち方をします。矢印のように手前から針を入れます。

針に糸をかけ、引き出して「表目」を編みます。

同様にすべて表目で編み進めていきます。

3段めが編めました。

くり返して編み進めていきます。

298段めまで編めました。

編み目のかかっている針を左手で持ち、最初の2目を表目で編みます。

左の針を矢印のように1目めに入れます。


1目めを2目めにかぶせて針からはずします。

かぶせたところです。2目めだけが針に残り、1目分の伏せ止めができました。

「表目を1目編み、前の目をかぶせる」をくり返します。

すべての目を伏せ止めしたら、針を抜いて、糸端を約15cm残して切り、輪にくぐらせて引きしめます。これで完成です!
編み図とは編み物の編み方の設計図のようなもの。記号通りに編んでいくと作品が仕上がります。
ガーター編みマフラーの編み図はこちら。

いろいろな編み図が読めるようになると、作れる作品の幅がぐっと広がります。最初は難しそうに感じても、基本の記号に慣れてしまえば大丈夫。本に載っているさまざまな作品に挑戦できるようになり、「このデザインも作ってみたい」と思える選択肢が増えていきます。
さらに詳しい編み方図や編み目記号を詳しく解説した本はこちら

メリヤス編みは、表目と裏目を1段ごとにくり返し編んでいきます。左はシンプルなストレートヤーン。ループの糸で編んだ右のマフラーは、もこっとした仕上がりがかわいい。フリンジをつけてカジュアルな雰囲気にしました。

なわあみ針(糸を編まずに休めておく針)を使えば、こんな素敵な編み地も手軽に編めちゃいます。複雑に見えるかもしれませんが、コツさえつかめば意外と簡単です。左はシンメトリーのなわ模様を1本、右はなわ模様を3本並べたデザイン。

とにかく早く完成させたいときは、太い毛糸で編んでみましょう。編む目数が少なく、時間がかからないのにかわいいマフラーが仕上がります。慣れたらケーブル編みにも挑戦してみて。


縦の編み目が入ったように見えるこちらのマフラーですが、実は表目と裏目だけで編めちゃう、かんたんなマフラー!

こちらも超簡単なマフラー! 両端が表目と裏目を交互に編む「1目ゴム編み」、中央は表側がすべて表目になっている「メリヤス編み」で編めます。フリンジをつけてかわいくアレンジ。
手編みマフラーは、編み物初心者さんでも無理なく始められる、手作りアイテムです。今回ご紹介した棒針編みで編むガーター編みマフラーは、基本の編み方だけで編めるため、「ちゃんと完成できるかな?」という不安を感じている方にもおすすめです。最初は編み目がそろわなかったり、思ったより時間がかかったりするかもしれませんが、それも手編みならではの味わい。きっと愛着のわくアイテムになります。
慣れてきたら、毛糸の種類を変えたり、幅や長さを調整したり、模様編みにチャレンジしたりと、楽しみ方はどんどん広がります。自分用はもちろん、友達や恋人へのプレゼントとして編むのも素敵ですね。
まずは気負わず、自分のペースで一段ずつ編んでみてください。手編みマフラー作りが、あたたかくて楽しい時間になりますように。
2026.02.10
2026.01.23